転職サイトといえば、従来はリクナビNEXT、マイナビ転職、そしてエン転職この３つが誰もが知っている転職サイトとして評判を博していました。
しかし、今転職サイトの中でひときわ存在感を出しているのは、CMでもおなじみのビズリーチです。
ビズリーチには良い求人が掲載されている、また転職エージェントや企業からスカウトが来ると思っていらっしゃる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、実は転職エージェントがスカウトサイトとして圧倒的に評判が高いのはビズリーチなのです。
中には、スカウトを打つ時には原則ビズリーチしか使わない、中には、ビズリーチ以外の転職サイトでスカウトを打ってもむだ無駄だからスカウトを打つにしてもビズリーチで成果が出なかったときだけというエージェントもいるくらい圧倒的な評価を得ています。
では、なぜ転職エージェントにビズリーチは評判が高いのでしょうか。本編では転職エージェントとして勤務している筆者の目線からビズリーチについてお話をしていきたいと思います。
ビズリーチはどのようなサイトなのか
では、まずはビズリーチはどのような転職サイトなのかということについてお話をしていきたいと思います。
ビズリーチは以下のような特徴を持ったサイトです。
- ターゲットは年収600万円以上のミドル・ハイクラス層をターゲット
- 転職サイトでありながら、スカウト機能が充実している
- 他の転職サイトと異なり、有料機能がある
まず、ビズリーチは転職サイトの常識を打ち破りました。
転職は若い人、35歳以下のものだという定説があり、ミドル・ハイクラスクラスに関しては、ヘッドハンティングで採用するという業界的な常識がありました。
しかし、ビズリーチはその600万円以上のミドル・ハイクラス、また40歳以上の転職ができないといわれていた層の転職をよりカジュアルにした、いわば転職の世界に革命を起こしたサイトです。
しかし、掲載されている求人案件に関しては、一般的な転職サイトと異なり、1求人で複数人を採用するようなわけではなく、あくまでも転職エージェントで扱っているような一人採用できたら、求人募集がクローズされるような案件を取り扱っています。
ただ、そういった求人に関しては、直接採用をするには求人数が確保できないため、転職エージェントが預かっている求人を、会社名を伏せた形で掲載し、気に入った求人があればエントリーし、転職エージェントとの接点となる、いわば転職希望者と、転職エージェントとのプラットフォームのような存在になっています。
加えて、もう1点転職サイトとして革命的なことを起こしました。
それは、転職希望者もフルで使いこなすには、有料でないと使えないという点です。
従来、採用の世界において、お金を支払うのは採用企業というのが従来の考え方ですが、採用側と、エージェント、そして転職希望者が対等であることを大事にしてあえてこのような作りの転職サイトにしているのです。
なぜ転職エージェントはビズリーチを支持するのか
では、なぜ転職エージェントは他の転職サイトよりもビズリーチを使ってスカウトをするのかという点についてお話をさせて頂きます。
結論から言えば以下の通りです。
- 他の転職サイトよりスカウトが打ちやすい
- 利用ユーザーが多く、人材のバリエーションも多い
- 他のエージェントが打診したスカウト数が分かる
- スカウトを打ったら返信が多く帰ってくる
では、以下それぞれ詳細についてお話をさせて頂きます。
他の転職サイトよりスカウトが打ちやすい
ビズリーチのインターフェイス、すなわち画面はエージェントにとって非常に見やすい作りとなっています。
スカウトを打つ際、それぞれの経歴を確認しながら転職エージェントはスカウトを打つ分わけですが、見える一覧表は、年齢、住んでいる場所の都道府県、年収層
所属企業、学歴、簡単な業界・職種経験年数です。
これだけの情報があれば詳細な経歴をを見たいか、そうじゃないかというのがある程度転職エージェントは判断できます。
そのため、効率的なスカウトが打ちやすくなっています。
利用ユーザーが多く、人材のバリエーションも多い
転職エージェントがスカウトサイトとして利用したいサイトは、当然ながら色々な人が登録しているサイトです。
ビズリーチはテレビCM等あらゆるプロモーションをかけ、認知度を上げているためか、実に様々な人材が登録をされています。
また、年収600万円以上のミドル層しか登録できないのかと思いきや、20代の若手の方も多数登録されていますし、実際20代の方の採用も割と決まります。
実はビズリーチというサイトは、20代の方にも有用な転職サイトであるとも言えます。
他のエージェントが打診したスカウト数が分かる
転職エージェントが非常にありがたいと感じているのは、実はこの機能です。
なぜかというと、転職エージェントはこのビズリーチ上で人材の奪い合いをしているというのが偽らざる現状です。
そんな中で、スカウト数の少ない人材にスカウトを打てると、より返信が返ってきやすいのが分かりますので、どんな求人を保有しているのかにもよりますが
スカウト打診数の少ない人材にスカウトを打つ傾向にあります。
この機能は他のスカウトサイトにはない機能ですので非常に転職エージェント側からすればありがたい機能であるということが言えます。
スカウトを打ったら返信が多く帰ってくる
ビズリーチのスカウト返信率は圧倒的に高いです。
事実、リクナビネクストの返信は1％を切りますが、ビズリーチは常時10％以上、時に20％以上の返信がくる月もあります。
有料機能で本気で転職したい層が多く登録していることもありますし、上述の通り、他のエージェントからのスカウト打診数が分かることからこのようなことが実現することができるものと想定していますが、動かない事実としてスカウト返信数が多いことがやはり転職エージェントから最も支持される要因であるということが言えます。
ビズリーチはどんな人が利用すればいいのか
では、転職エージェントの目線でどんな方がビズリーチを利用すればいいのかという点にも言及したいと思います。
結論から言えば、3年以上の社会人経験がある方であれば、誰でも利用してよい転職サイトだと言えます。
ただし、同じ業界・職種の転職を希望する方のほうが適しているといえます。
なぜなら、利用している転職エージェントの大半は両面型、すなわち企業の窓口と転職希望者のキャリアアドバイザーを兼任しているエージェントが多く利用しています。
彼らは、基本的に同業界、同職種の転職支援をするというのが基本線です。
未経験転職を支援するのは結構力がいるので、ビズリーチを利用しているような転職エージェントはあまり好みません。
未経験転職をするには、やはりリクルートエージェントやDODAのような求人数を数多く持っている求人のほうがうまくいく傾向にあります。
その点は認識していただけると良いでしょう。
ビズリーチは転職希望者だけでなく、転職エージェントにも有用なサイト
ビズリーチは非常に利便性の高い転職サイトです。それは転職希望者のみならず、転職エージェントの目線からも間違いなく言えます。
今転職エージェント各社はスカウトサイトに頼らない採用支援をしていますが、それでもビズリーチを使ったスカウトというのは間違いなく各エージェントにおける日常業務であり、重要業務であります。
今、あらゆるサイトで転職サイトの利便性について紹介されていますが、転職エージェントがスカウトサイトとしてどのようにビズリーチを見ているかというのはあまり書かれていないと思いますので、あえて本編では転職エージェントがどのようにビズリーチを見て、また利用しているかということを是非知って頂きたいと思います。
コメント