一言で言えば念ずれば思いが実現すること、このようなことだとお考えください。
10年以上前にベストセラーになった同タイトルの書籍が発売されて以降、確実に浸透しつつある考え方と言えますが、その一方で、そんなことで夢が叶う、成功ができるなら苦労はないと否定的な方も多くいらっしゃるでしょう。
確かに念じていれば願いが叶うという話は都合がよい話ですが、実は引き寄せの法則は成功を導くうえで書かせない要素なのです。
では、それはなぜなのか、本編では説明をしていきたいと思います。
引き寄せの法則が大事な訳
引き寄せの法則において、やるべきことはただ1つです。自分がどうなりたいかをしっかりイメージする、叶えたい願いをしっかりもつこと、それだけです。
それには道具や場所もいりません。良いイメージを持ち、ひたすらそれを継続するだけです。
では、なぜ、この良いイメージを持ち続けることが大事なのかですが、以下の通りです。
- 気持ちが前向きになり行動に移せる
- 具体的な目標設定ができる
- できないと考えたらできない、やらない理由から考える
- 自尊心が持てる
気持ちが前向きなのと、後ろ向きなのでは、人の行動に大きく変化をもたらします。
前向きであれば、自分が設定した目標を果たすために、行動をしようとします。
しかし、できないと考えたときにはできない理由ばかりを並べて行動をしません。
スポーツを思い出してもらえたら分かりやすいと思いますが、勝ちたいと思う人に勝利はやってきます。例えその時勝てなくても練習を前向きに行い、勝ちにつなげます。
しかし、勝ちたいと思わない人が勝てるなんてことはほとんどありません。
つまり、なにかを成し遂げたいと思うには、そうなりたいと念じることこそ成功の一歩であり、自分の望みを引き寄せるために大事なのだと言えるのです。
しかも、引き寄せの法則を実践した人は、自分を信じるため自尊心が芽生えることも利点であるといえます。
引き寄せの法則を科学的に証明する
しかし、そういわれてもあんまりピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、次に引き寄せの法則を脳科学の観点から説明していきたいと思います。
脳は自分を守るためリアルなことにだけ反応する
まず、人間の脳というのは、大前提として自分が生き残るためにどうするのかという守りをもっとも重要視しています。
そして、目の前にある事実の中から、リアルなものに対して自動的に判断を下しています。
例えば、年収が300万円の人が、1000万円を稼ぐという目標を持たされたときに、現実可能性があると思えばやってやろうと考えますし、不可能だと思えば、脳が勝手に無理だとNOサインをだします。
引き寄せの法則はどうやって、脳がGOサインを出せるようにするのかを決めるための補助するための行為だと言えます。
脳が選んだ現実が心と体を作り出す
脳がGOサインをだしたら、自然とそのGOサインに合わせて体を調整しようと体に指令を送っていきます。
例えば、バッティングセンターに行った時に、打てないと思ったら、機械からボールを投げられたときに逃げたり、体がのけぞったりするでしょうが、簡単に打てる人は、ボールに向かって積極的に打ちにいきます。
このように脳が体の調整を行っているため、できないと諦めた瞬間できなくなってしまうのです。
やると脳が決めたら、脳はやるために必要な情報のみを集めるようになる
前提として脳は100%機能せず、全体の脳の何割かしか使っていないということが言われます。
その中で脳は使える領域を効率的に使おうとします。これはRAS(Reticular Activating System)、日本語に網様体賦活系(もうようたいふかつけい)、すなわち脳の視床下部の上にある脳梁 脳幹の機能と大きく関わってくるのですが、このRASが必要なことのみを記憶する、機能させるという役割を担っています。
つまり、脳がGOサインを出したものに対してのみ、記憶する、反応するということになり、それ以外のことは、脳機能を行う上で無駄なものだという認識をするということになります。
ということは、やろうと思ったこと、強く念じたことに対して前向きになるように脳が勝手に機能して、そうでないものに対しては無視してしまうということになります。
引き寄せの法則というのは、やりたい、実現したことをただただ念じればいいという非常にシンプルなものいいをしていますが、その実は、脳を効率的に使うために、大事なことを強く念じ、第一優先であるということを思わせるようにしなさいという非常に脳科学的にも効率的なことを主張しているということが言えるのです。
引き寄せの法則はスポーツの世界では当たり前
ここまでは引き寄せの法則について、どうして有効なのかについてということについてお話をしていきました。
ここまでお伝えしたのは、脳が具体的にイメージしたことというのは、優先度が上がって、やる脳になる、無駄なことを排除していくということですが、これはスポーツ選手がやっているあることに似ていませんか。
そうです。イメージトレーニングです。
スポーツ選手は、イメージトレーニング、すなわち自分の成功する姿を頭の中で描いて、実際の試合の中で実現する、いいイメージを持ってゲームに臨むために行うわけですが、イメージトレーニングと引き寄せの法則というのはメカニズムは同じです。
脳で描いたことを実現しようとする、そのためにいいイメージを持つということです。
かの有名なプロ野球選手だった落合博光氏も、実はイメージトレーニングの達人だったと言われています。3冠王をとるための秘訣も実はイメージトレーニングだったと言っても過言ではないかもしれません。
このように、スポーツ選手がイメージトレーニングを引き寄せの法則という言葉が認知される前から、実は同じ事をやっている人はいるのです。
以上のことから、引き寄せの法則というのは、昔から行われていたことを、わかりやすくしたものでしかないということが言えるのです。
できる人は、できないと言わないという事実
一つ間違いなく言えるのは、成功者は、できない、無理だということを言いません。
ビッグマウスで知られるサッカー選手である本田圭佑氏は、ワールドカップの時には常に優勝すると公言し、それに向かって準備をしていましたし、先だって行われたラグビーワールドカップにおいても、ラグビー日本代表のブレイブブロッサムズのメンバーは、我々は他のチーム以上の練習をしてきた、だから勝てるといい、スコットランドなどの強豪国を倒すジャイアントキリングを実現してきました。
これは、私たちにも言えることではないでしょうか。普段仕事を行う中で、厳しいシチュエーションに遭遇してきた時でも、できないと言った時から失敗するための着地に話を持っていきますが、会社で営業のエースと呼ばれている人が、売れないなんて言葉を発しますでしょうか。
仕事ができる人たちには、これまで積み上げた実績が自身になっているわけですが、そんなエースも最初から売上トップだったなんてことはありません。色々苦しい場面、心が折れそうな場面に遭遇しながら、なんとかそれでも自分を鼓舞して、自分が成功するイメージをしっかり持ってエースの地位を築いていったはずです。
つまり、誰にだって成功のチャンスは眠っているはずです。
そして、その眠っている成功のチャンスを開眼するための方法が引き寄せの法則といえます。
引き寄せの法則は非常に話がシンプルで簡単すぎるのでなんだか、胡散臭いもののように思われます。
しかし、昔から行われている成功者の行動習慣であるという実績、または脳科学的にも実は理にかなった方法であり、行動を起こすために最初に行うべきことであるといえます。
だまされたと思って引き寄せの法則にチャレンジしてみませんか。
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