仕事をしていると、常に眠い、そんなことはありませんか？確かに前日夜遅くまで働いたり、飲み会に参加してお酒を飲んだ次の日に眠くなるのは当然ですが、次の日にそれを取り戻すために早く寝てもやっぱりその次の日は眠いなんてことも珍しいことではないでしょう。
もしかしたら、それは自分だけだと悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は結構いろんな方にあてはまる傾向というえます。
では、なぜそのようなことになるのでしょうか。
本編では会社で眠くなってしまう背景と、その対処法について体のメカニズムや職場環境とリンクさせながらお話をしていきたいと思います。
なぜ眠くなるのか、体のメカニズムについて
まずは、なぜ眠くなるのでしょうか。誰もが眠くなる昼食後の時間についてお話を絡めていくとわかりやすいかと思いますのでお話を展開したいと思います。
では、なぜ昼食後に眠くなるのかというと、それは自律神経と大きく関わりがあります。
人間には、交感神経と副交感神経という2種類の自律神経があり、この自律神経が作用することで、循環器、消化器、呼吸器など体のあちこちをの活動を調整するために、24時間、絶えず自律神経は働き続けています。
つまり、自律神経がうまく作用することよって、体の機能はコントロールされ、健康を維持するようになっているといえます。
では、交感神経、副交感神経はどのようなタイミングで作用するのかというと、以下の通りです。
- 交感神経：活動時
- 副交感神経：休憩・リラックス時
そして、昼食と、自律神経がどう関係しているのかというと、昼食時におなかがいっぱいになると、それまで作用していた交感神経から副交感神経に切り替わるということになるため眠くなるということなのです。
そのため、昼食後に眠くなるというのは、極めて当たり前のことなのです。
食事と眠気は多いに関係がある
昼食後に眠くなるのは自律神経から交感神経に切り替わるため眠くなることを上述ではお話をしましたが、食生活と眠気は大きく関係します。
なぜかというと、副交感神経が働く要因として、消化が大きく作用します。
長い時間消化がなされると、当然眠くなりますので、消化をしやすいものを昼食に選ぶと比較眠くならないということがあります。
そのため、消化しやすいうどん、そばを食べたり、消化酵素のある大根や水菜は効率よく働くうえで有効な食事であるとも言えます。
また、糖質、炭水化物というのは眠気の原因となります。
糖質、炭水化物をとると、人間は血糖値が上がります。この時に、ホルモンが分泌されることによって、血糖値を下げようとするのですが、このタイミングでも交感神経から副交感神経に変わります。
そのため、炭水化物中心の食生活をすればするほど、ホルモン分泌が盛んになり眠くなってしまいます。
以上のことから、実はバランスの良い食生活は眠気というところだけにフォーカスしても、効率の良い仕事ができる、できないというのは日々の食事と関係があると言っても良いでしょう。
目の前の眠気とどう闘おう？
昼眠くなるのは当たり前とはいえ、日々仕事をするなかで、仕事中寝ることは許されないため、どうやって目の前の眠気と戦うかを考えていかなければならないわけですが、結論、食後の昼寝が最も効果的といえます。
では、どれくらいの時間の昼寝が良いのかというと、15分程度の昼寝が睡眠のバイオリズム上、もっともリフレッシュできると言われています。午前中の業務が終了し、昼食がが済んだら、午後の業務に備えて軽い昼寝をしてみてはいかがでしょうか。
一日中眠いときの対処法
一方で、昼時に眠いだけならよいのですが、中には意に返さず一日中眠いなかで会社で仕事をされている方もいらっしゃることでしょう。
十分な睡眠時間をとっているはずなのになぜ、このようなことになるのかというと、サーカディアンリズムというものが大きく関わってきます。
では、サーカディアンリズムとはどういったものなのかということですが、結論ホルモン分泌と体温の変化のリズムだと思ってください。
つまり、体の朝と夜との感覚が崩れてしまったら、自律神経が崩れて、働きたい時間に眠くなり、寝たい時間に体が覚醒してしまうということがサーカディアンリズムが崩れているということになると考えてもらえると良いでしょう。
これに対して有効なのは朝起きて日光を浴びることです。
なぜなら、眠気の原因となるメラトニンという分泌を止めることが一日中眠気を覚えてしまう要因に挙げられるからです。
このメラトニンについては、朝日を浴びることで分泌を押さえることができますので、毎朝、起きたらごみ捨てからスタートする、カーテンを開けて寝るなど朝日を浴びるような生活習慣を構築するとよいでしょう。
労働環境にも眠気の要因がある
しかし、生活習慣を変えても、労働環境を背景にした眠気というものもあります。
では、どんなものが挙げられるのかというと、以下の通りです。
- 眼精疲労
- 酸素不足
- 同じ姿勢で働くことによる肩凝り腰痛
結局デスクワークをしていると、長時間パソコンを使用して業務をすることになりますが、このパソコンこそ、眠気を作ってしまう最大の敵であるといえます。
パソコンが何を引き起こすのかというと、眼精疲労と、肩凝り腰痛です。
パソコンのブルーライトは目に対する刺激が強く、眼精疲労を引き起こします。
そのため、ブルーライトを遮断する眼鏡を使用したり、一定時間作業をしたら休憩するといったことも大事です。
また、同じ姿勢で作業をするためからだが凝り固まり疲労を誘発するので整体等で治療を施す、血液循環を促すために、自宅で夜しっかり入浴をするなどして体の凝りを解消していきましょう。
また、執務室においても会議室においても、人が集まり、酸素不足、二酸化炭素過多になることは珍しいことではありませんが、実は。酸素不足、二酸化炭素が増えたら人は眠くなるという調査結果も出ており、そういった因果関係から眠くなるのはやむを得ないことともいえるでしょう。
だからといって会議中や業務中居眠りすることは良いことではありませんので、可能な限り換気をしたり、会議中どうしても眠くなるなら、敢えて会議を一度抜けて酸素を体に取り込むなどといった方法で、密室で起きてしまう眠気に対して対策を施しましょう。
眠気は気合いだけでは解決しない!適切な処置を施そう
仕事中眠くなるのは、気合いが足りないから、そんな指摘を受けることもあるかもしれませんが、気合いだけではどうにもならない、体のメカニズムが大きく作用しています。
そして、眠気の解消法は、体のメカニズムさえ認識しておけば、本編でご紹介したやり方のみに留まらず、あらゆる眠気の解決法を導き出すことができます。
そのため、重要なことは、規則正しい生活をすることが大前提とはなりますが、いったいどういった原因で眠くなっているのかということを正しく認識することです。
とはいえ、簡単に見つかるものではなく、日々の自分の生活を見直したり、自分が何時ごろどのような状況になっているという事実から今自分に何が起きているのか仮説をたて、眠くなるのは何故かを導きだし、解決法を講じていくことが必要になります。
非常に面倒な作業ではありますが、自信の眠気を解決することで、質の高い仕事ができ、それに伴う年収アップなど得られるものは多岐にわたります。
毎日少しの時間でいいので自らの１日を振り返り、日々の生活改善を図っていくということを是非行っていただけたらと思います。
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