社畜からの脱出 ~上手に会社を辞めるには~

会社を辞めるとどうなる?
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◆会社と賃金。その「搾取」の仕組み

 このサイトにたどり着いた人は,おそらく今どうやって会社を辞めようかと悩んでいる方だと思います。会社を辞めるという行為が初めてで不安で不安でしょうがない。

 でも安心してください。浜田省吾の歌に「自由に生きてく方法なんて,百通りだってあるさ~♪」という歌詞がありますが,そのとおりです。生きていく方法なんていくらでもあります。心配はいりません。

なに? それでも不安ですって。そういうあなたは今,会社からのマインドコントロールにかかって操られているのかもしれません。でもそれはそうです。

だって,会社は従業員を「教育して,働かせて,利益を上げさせる」ところなのですから。一度会社の社員になれば,いやおうなく,みんな同じ方向を向いて,嫌なことにも首を縦に振りむりやり従わなければなりませんから。

 わかっていると思いますが,会社には上下関係というものがありますよね。よく見まわしてください。最前線で一番よく働いているのは誰ですか。それがあなたの上司だったらその会社はまあ良い会社と言えるのかもしれません。でも,どうでしょうか。最前線でつらい思いをしているのは,たいてい最も賃金の安い従業員の方たちではないでしょうか?。

 最前線で働く人たちの2倍~3倍の高い給料をもらっているであろう人たちって,背広を着てネクタイを締めてデスクでコーヒーを飲んだり,会議ばかりしているのではありませんか?。で,そんな人たちからよびだされて,どなられたり,嫌味を言われたりする。

 その上司たちがもらっている給料はだれが働いて稼いでるのでしょうか。考えるまでもないですね。

 これが,「搾取」といわれている仕組みです。なんだかんだ言って,会社は支配している人たち(社長・役員・幹部である上司)がヒラの従業員を働かせて稼がせ,それを分配するときに自分たちだけたくさん分け前を取っているのです。そんなことはだれでも知ってますよね。

 これは資本主義社会の基本的な仕組みなのですから,なんか変だと思うけど誰も疑問を持ちません。嫌だと思うのなら,自分で支配されずに稼ぐ道を見つけなくてはなりません。

 ともかくも,人の下で働くということは「搾取」されることだと肝に銘じておきましょう。

◆多くの会社は違法行為をしている

◇ブラック企業ではないふりをする会社

 ヒト・モノ・カネとは会社の3大経営資源です。経営者はこの3つをうまく活用して最大限の利益を上げようとします。このうち,多くの会社で最も重要なのが最初に挙げた「ヒト」になります。「ヒト」を大事にしてうまく活用できたところが競争に勝ち残る。

 ところがこの「ヒト」を大事にするというところが抜け落ちで「うまく活用」のところだけ,突き抜けてイッちゃってる会社の多いこと多いこと。

 「ブラック企業」という言葉が出てきて以来,「ブラックにならないように」みんな気を付けるようになってきましたが,今でも全然懲りていないその名残ならどの会社にも残っていますよ。

 それが,タイムカード。時間で給与を計算するときの計算の仕方です。従業員にはばれない,公になりにくいところではブラックは続いているのです。

◇こんなことが平気で通用している

 まず,出勤時間と退勤時間。就業規則に定められた就業開始時刻前に会議や朝礼をしている会社はあると思いますが,これを時間外勤務にカウントしている会社ってどれくらいあるでしょうか。おそらく1%もないでしょう。

 それと,上司が無言で早く出勤してくることにプレッシャーをかけている変な会社。さすがに今ないと思いますが,新入社員に,「早く出てきて掃除をしておくんだよ」と教えてはいないでしょうか。会社に指示されて終業時間より早く出勤し,労働したのならこれは時間外労働ですよね。

 まだあります。時給の計算の際に最小単位が15分単位になっていませんか。15分単位計算だと,例えば17時44分にタイムカードを押しても,17時30分までのカウントとなり,14分間は賃金が支払ってもらえません。これを年間労働時間でトータルすればどうでしょう。相当な時間になりませんか。多くの会社がこのやり方だと思いますが,実はこれ,タイムカードがICカードになった今でも紙に打刻する昔のやり方の名残を引きずっているのです。労働基準監督署に訴えれば,1分単位で支払うよう指導されますから,これは違法です。

 こうして多くの会社がこのような「小さく」違法な働かせ方をし,労働者も知っていても知らなくてもやむなくこれに従っているのが現状なのです。

◆やめる自由は法で保障されている

 正社員になったのに,「私,会社を辞めます。」なんていうのは勇気がいります。だって,辞意を表明したとたんに何度も呼びだれて延々と説得されたり,挙句の果てに「損害賠償を請求する」などと言われたりという話を最近よく聞きますので。

 こわいですな。ブラック企業は減っていると思いましたが,この人手不足,人材確保ができない会社は淘汰されていきますから。会社も必死でしょう。

 しかし安心してください。労働者が会社を辞める自由は保障されています。

労働者が一方的に「やめる」意思を表明して,辞職が成立する法的根拠は次の通りです。

民法 (期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

627条

 1 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。

  ただ,ここでいう「当事者」とは会社側の事も当てはまりますから,解雇もできることになってしまいますが,使用者側からの「解雇」は労働法の制約を受けますから,よほどの理由がないと事実上できません。これに対し、労働者側からの解約(会社を辞める)は、職業選択の自由(憲法22条)や奴隷的拘束の禁止(憲法18条)という憲法上の人権が保障されているわけなので当然認められ、労働者側からの退職の意思表示が使用者に到達してから2週間すると労働契約は終りとなります。 

◆怖い上司には会わなくてよい

 会社を辞めるときって,面と向かってきちんと辞意を表明してやめたいものですが,事情によっては顔も見たくない場合もあるでしょう。それが恐怖を伴うものであればなおさらです。辞意を伝えるべき上司に会いたくない場合は,この方法があります。

 ★内容証明郵便で辞表をだす

 内容証明郵便とは,「いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって日本郵便が証明する制度」です。一般書留郵便物になりますので会社の社長あてに,辞表を内容証明郵便で出し,相手が受け取れば,「知らなかったとは言わせない」という効果があります。したがって,辞表の内容証明が届いた日から2週間が経過すれば,法的には退職が成立するのです。

◆上手なやめ方

 上司と何らかの原因でけんかして辞める場合,会社もあなたにはやめてほしいし,自分もやめたい,だからやめることはできるのですが,やめた後,少しでも有利にはたらくようやめた方がいいでしょう。

 また,負けて追い出されるようで悔しいですから,「一矢報いる」方法もあります。

 ★やめる理由を有利にしてしまう

 やめると当然「失業」したことになりますから,次の仕事が決まってなければ,雇用保険の失業給付金をうける手続きを踏むことになります。このときハローワークに「離職票」というものを持っていきますが,この「離職票」には,その用紙の右半分という大きなエリアを使って,なぜ会社を辞めたのかという辞めた理由を記載するようになっています。これが失業給付を受ける際に重要な部分なのです。

 離職票は人事や総務の係の人が書いたり,社会保険労務士に頼んだりしますが,たいていの場合「自己都合」,つまり「自分で勝手にやめた」とされます。これはやめる時書いた辞表に「私事この度一身上の都合により・・・」などと書いてあることを理由とされますので,嫌がらせを受けたり,会社の待遇に不満があってやむなくという場合は,文例通りに書かないで,「上司,同僚に冷遇されたことに耐えられず」などと,その理由を辞表に書きましょう。労働者の判断による退職であっても「上司や同僚からの著しい冷遇や嫌がらせ」を受けた人は「特定理由離職者」に該当して雇用保険の加入期間が短くても受給できたり,給付日数が手厚くなったりなど受給条件が優遇される場合があるのです。

 離職票を手にするのはおそらく会社を辞めた後なのですが,この時よく用紙の右半分を見ましょう。自分の離職理由が,本当の理由と違う場合は,もう従業員ではないのですから一般の人として会社にクレームをつけましょう。そしてハローワークで「ここに書いてある離職理由は本当の理由と違う」旨を説明しましょう。これだけで,ハローワークから指摘を受けた会社側は相当慌てます。

★労働基準監督署へかけこむ

 先ほど述べたように,たいていの会社はタイムカードによる時間外手当ての計算に不備がある場合が多いので,これを指摘すれば会社に一矢報いることができます。

 まずやめる前に,自分の勤怠記録をきちんと取っておきます。打刻式のタイムカードならコピーを,画面で見られるならば,スクリーンショットをとっておきます。

 そして,毎月の給与の残業手当の額を計算してみます。1分単位で計算されているならよいのですが,15分単位であったなら,「過去にさかのぼって支給されなかった時間外手当を支払ってもらいたい」旨を訴えれば,労働基準監督署から会社側に調査が入り,その結果会社側は支払わざるを得なくなります。

 人事の担当者は,過去のタイムカードを全部引っ張り出して計算しなおしです。かわいそうなようでもありますが,これも一矢報いる効果の高いやりかたでしょう。得られる金額も大きいかもしれませんよ。

◆まとめ

 会社を辞めるのは自由です。やめるのは,会社というものに支配された自分の人生を見直す良いきっかけになると思います。会社を辞めてみて初めて自分がどのように生きるべきだったのかを自分で決めるということに着手できる場合も多いです。だってこれまで,しかれたレールの上を走ってきたようなものですから,親や先生の言うとおりにして,自分で自分の生き方を考えようとしなかったわけですからね。「社畜」になってもしょうがなかったわけです。一度しかない人生です。他人の言いなりになって都合の良いように使われず自由に生きませんか。 oo

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