生きていくうえで大切な人間関係に関するパワハラ、人の醜い部分が見え隠れする最悪なパワハラです。
まるで学生の延長みたいな行動を、給料を頂いている社会人が行うのだから驚きです。
今回の記事では、人間関係からの切り離し型パワハラにはどのようなものがるのかを解説していきます。
人間関係からら切り離し型パワハラの内容
まずは人間関係からの切り離し型パワハラにはどのような内容があるのかを確認していきましょう。
無視をする
これは学生にもよく起こる典型的ないじめです。無視を始めた人は、最初軽はずみで開始した人もおり、その後楽しいからエスカレートしたや、無視されているのに態度が悪いからとさらにパワハラがひどくなる傾向もあります。
無視という行為は、されている側に理由が分からないケースがあり、そのために酷く悩んでしまうことも考えられます。「何か傷つけることやったのかな」「あの態度がわるかったのかな」と自分に非が無いのに悩み始めてしまうのです。
それに対し無視をしている側に謝るという行動を起こすと、更に悪い方向へと進むケースが考えられます。非常に厄介なパワハラ、そしていじめなのです。
ここまで話していると学生みたいに感じませんか?そうなのです。無視をするという行為は幼いことなのです。大人は普通何かあれば話し合いで解決するものですが、それができない人ほどこの無視という行為を行ってしまうのです。つまり子供を相手にしないといけないという何とも面倒なパワハラなのです。
発展すれば業務に支障が出始めます。それでも相手はやめません。理由は感情が子供のままだからです。無視をする理由には、「ただなんとなく」「恨み」「嫉妬」など色々なことが考えられますが、どれも話し合えば解決する内容が多くなります。それだけに相手が何で無視をするのか分かりにくくなっているという訳です。
更に上司がこの無視という行為を始めたらどうなるでしょうか。自分以外の社員には仕事を説明するのです。もちろん自分の仕事は進みません。次第に周りの社員も「真面目に働いてよ」と無視されている人が悪いと感じ始めていくのです。こうなると精神的にも辛い立場に追い込まれます。
本当に陰湿なパワハラの一つ、バレにくく行いやすいという特徴もあります。
仲間外れにする
無視に似ていますが、これも陰湿なパワハラです。勤めていると飲み会や慰労会など様々なイベントが開催されますが、これに呼ばれないというパワハラです。
先ほどと同様、学生のいじめにも感じます。ただ社会人になるとイベントに呼ばれないということだけでは収まりません。なんと会議やミーティングにも声をかけないという行為にまで及ぶのです。明らかに陰湿なパワハラ、仕事をしっかりとしたいのにさせてもらえないというのは精神的に参ります。
しかもイベントの開催した次の日に、明らかに聞こえるように楽しかった話をするという行動も行います。「これ本当に会社なの?」「学校みたい」と思われるかもしれませんが、社会人でもこのような行動を行う人がいるのは事実です。
しかも先ほどと同様バレにくいという特徴があります。例えば「誘われていない」と主張しても、誘ったのに断ったと言われれば水掛け論になり、証明ができないのです。
仕事の席が離される
さすがにここまではないでしょう?これではバレてしまうという内容ですが、事実起こりえるパワハラなのです。「あなたのやっている仕事はここの資料を良く使うからこっちで仕事しなさい」と言われば業務上の指示のように聞こえませんか。つまり席を離されたという事実があっても、その経緯が普通に説明できてしまうのです。
子供のようないじめにも見えるこの行動ですが、大人がやるのでしっかりと逃げ道を作っておく、そして作りやすいパワハラなのです。
席が離されるという状況まで来たのならば、集団で人間関係切り離し型パワハラが行われているという判断ができます。仕事を一緒にしていれば、明らかにおかしいと誰もが気付く内容ですが、誰もこれを止めようとしないという事は集団となったことの証明になるのです。
人間関係切り離し型パワハラが起きたときの対応
人間関係切り離し型パワハラはとても陰湿ないじめとも思える内容だということが理解できたと思いますが、それではどのように対応すればよいのでしょうか。
自分に非が無いか考える
相手が絶対に悪いと決めつける前に、まずは自分に非が無いか確認してみましょう。自分がいつもイベントを断っていたや挨拶をしなかったなど、自分から今の状況を招いてしまったということはありませんか?
もしくは考えすぎで自分が単に孤独になっているということもあり得ませんか?もともとコミュニケーションがとりづらく周囲に勘違いされやすいということはありませんか?こうなると自分にも問題があるということになります。
もちろん無視などの行動を起こす人が悪いのですが、それを引き起こした原因が自分にあるとしたら相手の行動も子供ですが、あなたの考え方も子供です。
給料をもらって仕事をする以上、人間関係を良好にするというのも大切な業務になります。このことを理解している社員が多い程、強い企業になると言えるのではないでしょうか。会社は学校ではありません。コミュニケーション不足が分かっているのなばら自分を変える努力をする必要もあるのです。誰かが分かってくれる、分かってくれない周囲が悪いと考えるのは、あなたが子供という証明です。
自分のとった行動や、考え方を見つめ直し、非があると感じたのならば正直に謝罪してみるのも良いかもしれません。
別の部署や機関に相談する
自分に非が無いという答えを出した人は、まず人事部や総務部に相談してみましょう。現状や内容をしっかりと説明し、今後の対応策を相談してみるのが良い行動です。
また、厚生労働省で相談窓口の紹介も行っています。社内では言いずらいということならば、相談窓口に話してみるのも良いかもしれません。
いじめのようにも感じられる人間関係からの切り離し型パワハラは社会問題です。今までの内容を見ていて、こんなの社会人じゃ考えられないと思われる人もいるかもしれませんが、事実起きているのです。だからこそ相談窓口が開設されているのです。
人の醜い部分が出ているこのパワハラは、一人で悩むことをしないでください。最初に自分には非がないと感じたのならばそこからは誰かに相談することが大切です。
まずは自分は一人じゃないということを確認しましょう。このパワハラを一人で悩むのは重過ぎるのです。相談窓口が設置されているのだから、利用し少しでも気持ちを楽にしましょう。
すぐに訴えるという行動は慎む
このパワハラは証明するのが難しいのです。いきなり訴えても「誰もそんなことしていない」「自意識過剰だよ」と言われてしまうことも考えらえます。例えばボイスレコーダーを持っていたとしても無視されているのだから証明にはならないのです。
怒りはもちろんあります。それは分かっています。ですがその怒りに任せて行動を起こせば相手の思うつぼ、更につらい目にあうということも考えられます。グッと堪え、怒り任せの行動を起こすのは慎みましょう。
誰か証人になってくれる人が見つかれば訴えることも良いのですが、本当に味方かどうかも分かりません。もし信じていた人に裏切られたら立ち直れなくなる可能性もあるのです。十分注意しなければいけません。
だからこそ証明がしづらいパワハラなのです。
人間関係からの切り離し型パワハラはどうすればいいの?
人の見えない部分が出てしまう人間関係からの切り離し型パワハラは解決するのが大変です。主犯格と話し合いができれば、誰か味方になってくれれば、など期待で行動するしかありません。
集団といういじめに発展した場合は手の打ちようがないパワハラなのです。できればそのような状況になる前に解決しておきたい問題です。
つまりいつか無くなるだろうという行動は間違い、大人の対応をすると逆に酷くなってしまう可能性があります。
早い段階で無視している相手と腹を割って話し合う、これが初期対応として必要な行動です。
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