結婚式と聞くと、非常に華やかではあり、かつ女性であれば一度は憧れるシチュエーションではあります。しかし、その一方、非常にコストがかかることも事実でその金額は一財産使うような状況になることもまた事実です。
そのため、最近では地味婚と呼ばれる方式で結婚式を挙げる方もいらっしゃいます。では、地味婚とはどのような結婚式なのでしょうか。そのスタイルやコスト、また実際に地味婚を行った方の声などをお話させていただきたいと思います。
地味婚とはどんなものか?
最初に地味婚とは、どのような結婚式のやり方なのかについてお話をいたします。結論から言えば、結婚式を簡易的にしたり、結婚式の各種イベントを削減するような手法の結婚式です。
では、具体的にはというとどういったものかというと一例として以下の通りです。
- 披露宴を行わない
- 披露宴の演出を控える
- 結婚式という体ではなくパーティーや食事会という形にする
- 会費制のパーティーとする
- ウェディングドレスやタキシードを着ない
- 結納を行わない
- 新婚旅行を行わない
- 家族のみ、もしくはゲストを呼ばない
このように従来の結婚式の型を維持しながらも、お金がかかったり、力がかかるようなことを省いていき、簡素でローコストな結婚に関わるイベントを行うのが地味婚であるとお考え下さい。
地味婚はいつくらいから始まったのか
地味婚が始まったのは1990年代からからで、バブル崩壊後に生まれたものだとお考え下さい。バブル時代はとにかく結婚式は派手でした。芸能人が結婚するときにはゴンドラが非常に使われたり、あらゆる演出を足していきとにかく派手に派手に行われる傾向にありました。
しかし、バブルが崩壊したことにより、人々の財布の紐が固くなり、結婚式の規模や派手さも収まっていきました。また、これまで派手な結婚式を行っていた芸能人やスポーツ選手などもこれまでの派手な結婚式とはうってかわって控えめな結婚式に変えていきました。
結果、地味婚が不景気や世間の流れと合わせて広まっていったとお考え下さい。
地味婚のトレンドとは
では、地味婚のトレンドはどのような感じなのかについてもお話をいたします。
具体的には以下3点です。
少人数制の結婚式
通常、結婚式とは多くの人に自らの晴れ姿を披露してお祝いしてもらうというのが通例ですが、家族だけ、親族だけ、一握りの友人だけと数多くのゲストを招待する結婚式とは一線を画した形で式をとりおこないます。
また、通常だと挙式と披露宴という形で結婚式は行われますが、披露宴を削減し、家族だけの食事会という形で行う形式も一般的に良く行われます。もし、友人からお祝いしてもらいたい場合は、別途パーティーを実施するというケースもあります。
海外で家族・親族とのみ行うというケースも最近は一般的となっています。
会費制ウェディング
通常の披露宴の場合だとご祝儀をもらい、大々的な披露宴を行うケースが多いですが、最近は会費制ということで決まった金額を頂き、披露宴のようなお色直しを行わず、また、従来のような結婚式場ではなくレストランを貸し切りカジュアルな形式で行われるものとなります。
中には、立食のビュッフェ形式で行われる形式も見られます。会費は1万円~1万5千円程度が主流で、通常のご祝儀が3万円が相場ではありますが、それよりゲストの負担を減らすことができるということで、こちらも最近増えてきている地味婚の形式であると言えます。
友人を呼んで、かつ自身もゲストも負担を減らしたいという方がこの方法を取るような傾向にあります。
フォトウェディング
結婚式を女性が行いたいわけとしてウェディングドレスを着たい、そしてそれを形に残したいというニーズもあります。それであれば、披露宴や挙式を行わず、和装やウェディングドレスを着て、写真に残すだけで結婚式をしたという体にするフォトウェディングをする新婚カップルも多いです。
このフォトウェディングの最大の良さはコストです。結婚式と披露宴を行えば数百万かかりますし、会費制パーティーであったとしても結婚式と披露宴をやるよりコストはかからないものの、やはり数百万円はかかります。
しかしフォトウェディングだと数万円~10万円台でできるケースが多いです。結婚式を行うとコストだけではなく手間もかかりますが、そういう手間もかからないため、そのお手軽さであったり、式はしたくないけど写真は残しときたいという新婚カップルからは非常に人気のあるやり方です。
地味婚を行ったよ良かったという声は?
地味婚を行って良かったという新婚カップルの中で圧倒的に多かった声としては、やはりコスト面が抑えられたこと、また友人や親せきから祝福の声をたくさんもらえたことを上げられた方がおおくいらっしゃいます。
また、結婚式を挙げるまで結婚の実感が湧かなかったけどやっぱり結婚式を挙げて良かったという声もありました。
低コストで満足度を上げられるという点で地味婚を行って良かったという方が多くいるというのは1つの事実としてあります。
地味婚をじゃなくてちゃんとちゃんと結婚式をすればよかったという声
一方、披露宴を行わず、チャペルで挙式のみだけした、フォトウェディングを行った方の中には、自身の知人、友人が挙式をして友人たちから祝福されている状況を見ると、披露宴に憧れる、やっぱり披露宴をやっておけばよかったという声もあります。
やっぱり披露宴をやる、やらないの判断というのは後々の後悔になるケースがあるので、そのことは前提にして話をしておく必要があることを認識しておきましょう。
地味婚に参加して良かったという声
地味婚に参加した方の声についてもお話いたします。地味婚に参加して良かったという方の大多数はやっぱりコストが抑えられたことに対して良かったと考えています。もちろん新婚カップルをお祝いしたい気持ちは十分にあるのですが、結婚式、2次会と参加すれば4~5万円は消えていきます。結構その費用は痛手となりますので会員制のパーティーくらいがちょうどいいと考えている方も多くいらっしゃいます。
地味婚に参加して残念だったという声
逆に、会費制のパーティーでもコストを抑えすぎて、料理がおいしくなかった、また立食パーティーは少し残念だったという声もあります。
また、お酒の種類も少なくて飲めるお酒が限られてしまったのも残念だったなどといった声もありました。
結婚式に参加する楽しみは、ゲスト側からすればもちろん友人等主役を祝福したいという思いは十分にありますが、せっかく来たんだからおいしいご飯をたべたいというのは偽らざる本音であるということが言えるのです。
地味婚とはいえ結婚式!ゲストをもてなす気持ちは忘れずに
地味婚には色んなスタイルがあります。親族だけでおこなうもの、二人だけで行うもの、また従来の結婚式+披露宴の形式ではあるものの、会費制のものなど色々あります。
特に友人や会社の方を呼ぶような地味婚を実施する場合、地味だろうと何だろうとゲストは結婚式として主役の二人をお祝いするために参加したいとおもっています。ですので、ゲストを招待する以上、それなりのおもてなしをするということは重要です。
特に食事は、ゲストが一番気にしているものになります。その点はしっかり気にしたうえで、招待したゲストから好感をもってもらえるような地味婚を実施していただけたらと思います。
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