世の中の大半の方にとって、お金は命の次に大事なもの、そうお考えのかたが多いでしょう。
そのため、経営はお金を守るためにお金を出し渋り、労働者はお金のために転職し、時にお金持ちの方がニュースで報道ようものならば正義の使いのごとくツイッターなどで叩くというのがもはやお約束となっています。
ある意味、日本人はお金の奴隷になっていると言っても過言ではないのでしょうか。
そして、お金の奴隷になっている以上、お金を増やすことは難しいといえます。なぜなら、時間を切り売りしてお金に固執するため、やりがいのある満足度の高い仕事ができなくなるからです。
では、どのような考え方をすればお金に固執せずお金が入ってくるのか本編では説明をしていきたいと思います。
日本人はお金が大好き
最初にお伝えしたいのは、日本人はとてもお金が大好きな国民性です。
事実、日本人が保有する資産の大半は預貯金、すなわち現金で、全資産の50%以上を占めています。ちなみに、諸外国を見ると、ヨーロッパが30%強、アメリカは10%強で、日本人がいかに現金が大好きなのかを垣間見ることができます。
日本人は強欲な人を見ると金に汚いだの、お金持ちに対してずるい、なかには金持ちは悪いことをしているなど根拠のない吹聴をする方々がいますが、こういうことをいう背景としてはお金に対する羨望や嫉妬、そういったものが背景にあると言っても良いでしょう。
労働は我慢の対価になっている現状
また、給料という観点からもお金をみてみましょう。
世の中の大半で見られていることとして、会社は厳しい場所で、我を押さえ、粛々と我慢して辛い思いをして得られる対価が給料だと思っている方々が多くみられます。
つまり、労働は我慢の対価であり、会社の、また社会の価値観のなかで、耐えたその時給が給料になり懐に反映されるというなんとも悲壮感漂う考え方が未だにみられます。
そのため、お金があればこの会社で絶対に働きたくはないけどお金を貰うためにはしょうがなく働いている、こんな考え方をしているのではないでしょうか。
しかし、よく考えてみてください。お金はいろんな方法で増やすことができます。しかし、時間は絶対に増えません。
そんな時間をただただ我慢して二束三文をもらうような状況というのは非常に時間を浪費しているということになります。
だからこそ残業という考え方をする、残業が多いから不満を感じるものとも言えるでしょう。
やりたくないことばかりが明確になっていないか
とはいえ、生活があるからしょうがない、働くなんてそんなもんでしょと考える方もいらっしゃるかもしれませんが働くことの本質から離れていると言っていいのではないでしょうか。
では、働くことの本質とは何かですが、ズバリ生産です。確かに過去の歴史をみれば、奴隷のように肉体労働に従事された方もいたことは事実ですが、それでもその肉体労働から、歴史に名を残す城や権力者の墓、文化的なものができあがっているのも事実です。
そして、お金というのは、いわばその対価です。顧客の求める価値を何らかの形で提供してくれたので会社は顧客からお金がもらえますし、その価値を提供するために社員が頑張ってくれたからその対価を分配したものが給料になるのです。
そのため、そのお金に見あった金額を分配してもらうためにはとにもかくにも良い仕事をすることが必要であるといえますが、そのような生産的活動をするのに嫌々会社のオフィスに座り込み、お金のためにいろいろなことを我慢して・・・ということをしていて生産性の高い仕事ができますでしょうか。
生産性の高い、顧客から満足感を得るためには、まず自分自身が満足度の高い仕事をすることがしていかなければならないといえます。
お金は信用!人についてくるもの
けれども会社にしがみつかないとお金はもらえない、そうお思いの方もいらっしゃることかもしれません。
しかし、お金の本質は信用です。お札という名の紙切れや小銭という名の金属がどうしてものと交換されるのかというと、結局日本、日本銀行がその価値を保証してくれているからです。
また、営業職の方ならよくお分かりかもしれませんが、競合他社の製品、サービスとなんら変わりはしないのに、自分が、もしくは他社が贔屓されるケースはよくあるのではないでしょうか。
なぜそのようなことになるのかといえば、信用、信頼があるからです。信用があるからこそその営業に仕事が入ってきます。
社内仕事においても、信用のある人に自分の仕事を任せたくなるのは至極当然な話で、それを積み重ねていけば成果として自分に多くお金が分配されます。
つまり、お金を集めたければ、信用をどれだけ集めるかということになります。
そう考えると、少なくとも限られた時間を使って嫌々仕事をしている、会社にしがみついて、机にしがみついて与えられたサラリーをもらっているというのは非常に無駄な時間を過ごしているし、人に信用してもらえる行動ができていないというのと同義です。
せっかく増えることのない時間を使って仕事をしているのだから、能動的に、自らがやりたいことをして信用を集めましょう。
やりたいことがないなら行動しよう
そしてこの手の話になるとでも自分にはやりたいことがないから・・・と答えるがいらっしゃいます。
やりたいことがないから会社にしがみついて悶々と日銭を稼いでいるという考え方がそもそも時間の浪費なのですが、そう思うならとにかく行動をしましょう。
そして、やりたいことがないのならば、今ある仕事をとりあえず能動的にやってみましょう。嫌なら嫌で良いですが、とにかくやってみることで、やりたい、やりたくない基準ができます。
そこからやりたいこと、やれることを見つけていけば良いです。
それすら無理なら転職エージェントに行き、とにかくたくさんの仕事を紹介してもらい、時間の許す限り、色々な会社の面接を受けに行ってもよいでしょう。
たまに、やりたいことがわからないので自分探しの旅をする方もいますが、自分を探すことに時間をかけるというのも非常にもったいないことです。
今できることをとにかくやる、行動していくということが大事であるといえます。
信用は行動の延長線にあるもの!限られた時間を有効に使おう
とにかく時間は限られたもので、生まれた瞬間から確実に1日1秒確実になくなっていくものです。
この時間を有効に使うために、また、この時間を使ってもらえるお金を最大化するためには、会社にしがみついて嫌々仕事をするのではなく、いろんな人に信頼され、自分に仕事が回ってくるような行動をしなければなりません。
間違えてもお金の奴隷になっている人にお金は入ってきません。
お金も充実した人生を得るには、1にも2にも主体性が大事です。主体的に行動し、約束、時間を守るという基本行動を取り、高い成果を出す、これに尽きるでしょう。
少なくとも嫌々行動をすることで主体性は削がれ、信用に繋がるようなアクションがとれていないのであれば、人生も充実しないし、手元に入ってくるお金も限定的になってしまうでしょう。
人生を豊かにするために、貯蓄すべきは現金ではなく自分の信用なのです。
もし、自分が信用をしてもらうために必要なアクションが取れていないならば、今すぐ自らの信用を得られるような前向きで規範的な行動をし、信用を作っていくようにしましょう。
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