今は働き方改革が世間で浸透しつつあり、長時間労働が見直される有給消化が徹底されるなど労働環境の見直しがあらゆる会社でなされています。
その一方、労働にストイックで、働き方改革がぬるいと感じている方々がいらっしゃることもまた事実です。
そして、このストイックに働く層が今時代遅れであると徐々に見られるような風潮になりました。
では、このストイックに働く層の特徴、またどのように働き方改革の中を生き抜いていけば良いのかをお話していきたいと思います。
ストイックに働く層の特徴
では、まず、働き方改革に逆行するストイックに働く層の特徴について説明をしていきたいと思います。
- 1日の労働時間が12時間を超えている
- 働いて成果を出すことにこの上なくこだわっている
- 長時間労働を厭わない、むしろ前向き
- 業務技能が高い
- 成長意欲が高い
- 体力作りをしている
ストイックに働く人は、とにかくすべてのことが仕事優先になります。
そのため、朝早く起きて、会社に行き、夜中までしゃかりきに働き、休みの日には働くか、体を動かし体力つくりにはげみます。
しかもそれを誰かに強制させられるのではなく、自らが望んで行います。
おそらくこの内容を見て色々な感想があるかとは思いますが、案外自分にあてはまると感じる方もいらっしゃるのではないかと考えます。
まずは、自分がストイックに働く人なのかどうかを認識しましょう。
ストイック上司はあまり好まれない
次にストイックを強要されることは、周囲にとっては煙たいと感じられるのが一般的です。
そのため、ノルマ絶対達成、死ぬ気で仕事しろなどということは、一昔前なら当たり前にあったことですが、働き方改革が進んでいる今となってはもはや死語で、なんならパワハラととられる可能性があります。
結果従業員の流出なんて話にもつながってきます。
仕事はやりきろうなんて、仕事をやる以上当たり前の話なのですが、今や、気合いや根性的な話は社内ではふさわしくない、それよりもワークライフバランスの時代となっているのです。
以上のことから考えても、ストイックな労働というものは、今現在は世に受け入れられるようなものではやく、人に強制できないような状況であるといえるでしょう。
働き方改革はストイックな労働者を認めない
さて、働き方改革において、残業時間についても規制が入るようになりました。
具体的には1ヶ月の最高残業時間は100時間、80時間の残業については3ヶ月間までは認めるというのがおおよその取り決めですが、各社残業時間についてはかなり厳しくなり、中には就業時間が終わったら会社の電気、なかにはパソコンの電源を落とすというような会社も生まれてきています。
世の中の大半の労働者は、長時間労働なんてまっぴらだと考えています。
そのため、会社側も、仕事をするために残りたい、残業代なんていらないという主張をしたとて会社全体の労働時間を改善することがミッションとなっているため、自身がいくら残業代をいらないから働かせて欲しいと言っても会社は認めてくれません。労働基準監督署から労働状況を確認されたとき残業の実態が労働基準監督署からの指導を受ける可能性があるためこのような処置がなされるとお考え下さい。
自分の仕事は自分で守る!自宅労働のススメ
では、働きたいのに働けない人はどのようにすればいいのでしょうか。
結論から言えば、仕事を持ち帰る、もしくはカフェ等で仕事をするということをおすすめします。
ご存知の方も多いかと思いますが、今IT業界のエンジニアでは、当たり前になってきている働き方です。
結局、自分の時間を守るには自分で作り出すしかないのです。
ただし、ここで問題になるのは、労務管理で引っかからないのかという点になりますが、基本的に法律が自ら進んで残業してはいけないとは書いていません。
会社側が残業命令をする時間に対しては制限がある、そのようにお考え下さい。
しかし、会社で仕事をするのであれば、会社が業務命令を下したともみなされてしまうため、制限がされてしまうことから、自らの裁量で仕事のできる自宅やカフェ等でノートパソコンを持ち込んで仕事をするというのが現時点では最も最良なやり方といえます。
今後、ノマドワーク、すなわち会社に縛られない働き方はもっと一般的になることが予想されます。そのうえで、ノマドワークに関する法整備というのも進んでくることが予想されます。とはいえ、現時点では、ストイックなハードワークができる職場環境なくなっているので、自分でストイックなハードワークができる職場環境を作り出すという方が最適であると言えます。
ストイックなハードワークをしたいなら結局は中小企業・ベンチャー企業が一番やりやすい
大手企業というのは会社にもよりますが、あまりストイックなハードワークをするのに適している環境では今後なくなっていきます。
なぜなら、ハードワークをさせているという事実があれば、会社の信用につながり、株主からも指摘の対象にもなります。また、社会的にハードワークを強要しているのであれば、風評被害を受けることだって考えられます。
しかし、ベンチャー企業であったり、中小企業であれば、会社にもよりますが、そういった外部の声にさらされず、自分の仕事をひたすらできる環境が作りやすいという側面もあります。
加えて、大企業であれば、仕事というのは基本的に縦割りになります。そのため、自分が担当している範囲以外の仕事をすることはできませんのでハードにいろんなことをやりたいというストイックなハードワーカーの求める働き方がやりにくい状況になります。
しかし、ベンチャー企業、中小企業であれば、一人頭の仕事の範囲は当然広くなります。そのため、より自分のやりたい仕事をできる可能性が上がります。
もちろん、ベンチャー企業で働くということはいいも悪いも経営との距離が近くなります。そのため、社長との相性などは長期就労をする上で非常に重要視をされますし、ベンチャーの場合だと1取引1取引が非常に会社の経営において重くのしかかります。そのため、従業員に対するプレッシャーは非常に大きなものになります。また、それでいて給与は大手企業と比較して低く設定されることも想定されます。
しかし、ストイックに働く層の方々は、えてしてそういった環境に対して非常に燃える性質がありますので、あえてそういう環境を求めていく方が気持ちよく働けるということも言えます。また、そういう会社で活躍し、会社が成長することになれば、より高いポジションでより自分のやりたいことが実現しやすくもなりえます。
もし、そういう環境が欲しいのであれば、転職エージェントに相談し、あえてそういう環境に身を置くというのも悪くないないでしょう。
働き方改革はストイックに働けなくなる側面もある!自身での環境作りが大事
働き方改革が政府で進められるようになり、大半の方においては、負担のない働き方が実現されるようになってきており、まだまだ課題は多いですが1つ1つ全ての労働者に対して良い労働環境ができるように今なりつつあります。
しかし、そもそもハードワークをしたいストイックに働きたい層の方々においては、働き方改革が進められることで、自分のやりたい働き方ができなくなってきている面も否定はできません。
そういう方々においては、まずは自分の働きたいスタイルを目指し、環境を作る、環境を探すということが重要になります。
ハードワークをしたいという思いがあるならば、会社が認めてくれないではなく、どうすればできるのかから考えてみてはいかがでしょうか。
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