今インターネット、ITの技術があらゆるものを変えてきて、ビジネスの世界を大きく変えています。
金融の世界においても例外ではありません。今、金融の世界では、「FinTech」という新たな領域が生まれ、金融業界のみならず、我々の一般的な生活においても非常に大きな影響を与えています・。
そこで本編では、FinTechとはどのようなものか、また、FinTechが私たちの生活や仕事に、どういった影響をもたらすのかということについてお話をさせて頂きたいと思います。
FinTechとは
まずはFinTechとはどのようなものなのかについて説明をしていきたいと思います。
FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)という2つの言葉を組み合わせた造語です。
趣旨としてはITの技術を利用して、金融サービスをユーザーが便利に使えるようにしている技術革新のことを指すとお考え下さい。
では、FinTechのサービスにはどのようなものがあるのか具体的事例を以下でご紹介していきます。
- 電子マネー
- 決済代行
- 仮想通過
- 会計ソフト
- クラウドファンディング
- 投資信託アプリ
増税に伴い、利用ニーズが多くなった電子マネーや、ネット通販で多く利用される決済代行、また投資の世界においても仮想通過や投資信託アプリ、クラウドファンディングなど今身近に利用されている、また最近注目されている分野でFinTechが多く活用されていることが分かります。
このFinTechはすでに日本の金融業にも大きな営業を与えています。
今後さらなるFintechの発展に伴い、銀行や証券会社のサービスの大半に人員が必要ないと考えられており、既に2019年の新卒採用から採用数を大幅に減らし、最終的には銀行・証券会社の人員の多くをFinTechにゆだねるという話も現実味を帯びてきています。
それだけFinTechは今後の日本の金融に大きな影響を与える可能性が高いと言えるのです。
FinTechが注目されている背景
では、ここまでFinTechがここまで注目されている背景としては、非常に便利である、ここに尽きるといえます。
ここまでFinTechが便利で私たちの生活に根差してきたのは、スマートフォンの流通です。
今やスマートフォンは、私たちの買い物、食事、ゲーム、趣味、副業などあらゆる分野に浸透しています。つまり、スマートフォンはすでにわれわれにとって生活の一部になっているといっても過言ではありません。
このような背景において金融も例外ではなくなっており、スマーとフォンで完結できる世の中が出来上がっておりmそれがFinTechがここまで世の中に浸透してきたということが言えるのです。
FinTechがどのような影響を与えるのか
FinTechが我々の生活に何をもたらすのかというと、具体的には以下3点です。
- キャッシュレス化
- 家計管理の簡易化
- 金融業界の大幅な変化
ではそれぞれ詳細に説明をしていきたいと思います。
キャッシュレス化
今、日本政府はキャッシュレスを推奨し、電子マネーはすごい勢いで普及しています。
これに伴い、クレジットカードとキャッシュレスの連動化もしっかり進んできますし、預金口座からカード決済が可能となるデビットカードも電子マネーとの連動化もすすみ、デビットカードの一般化が進んでいくことも想定されます。
これからは財布を持たない、携帯電話からの決済、また、北欧で流通している体に埋め込むIDチップのようなものも今後流通してくる可能性というのも増えてくるでしょう。
家計管理の簡易化
次にデータ分析が簡易的になるということも進んでいます。
従来であれば、主婦の方が、家計簿をつけ、支出と出費を管理するようなものを家計管理と呼んでいました。
しかし、キャッシュレス化が進み、電子マネーでの支払いが当たり前になることで、自分がいつ、どこで、何をいくらで買ったかというのが家計簿アプリなどを利用することで簡単にわかるようになります。
結果、家計簿なしでも、支払いデータの集計が簡単になります。それどころか、自らの出費の課題なども簡単に見つけられるようになりますし、可視化できなかったものが簡単に可視化できるようになったとも言えます。
ゆくゆくは会計の知識がなかったとしても、簡単に経理データの作成などもできる世の中がもう目の前に来ているということも同時に言えるでしょう。
金融業界の大幅な変化
上述でもお伝えしましたが、金融業界でも大きな変化が起きています。
これまでは銀行の窓口の業務などを見ても、ほとんど手作業でお金を扱ってきたような姿というのもご覧になったでしょう。しかし、給料が振り込みでもらえるように、送金等もすべてインターネット上から行うことができますし、これからは現金を扱うような機会も徐々に減ってきます。
銀行員の仕事もすべてコンピューター上で行うようなことになりますし、証券においてもこれまでネット化が進んできましたが、これからは購入する株式、投資信託などのデータなどもネット上で見られることになり、証券マンの手を介さずとも購入しやすいような流れが出来上がっています。
そのため、金融マンという言葉が一時代ありましたが、そういった金融業界で働くような人も今後減っていくことが予想されます。
少子高齢化に伴う、労働者人口の減少においては非常にあるべき姿ではありますが、金融業界における雇用についても今後大きく変わっていくことが容易に想像されるような状況なのです。
Fintechが日本のビジネスを変える
FinTechが私たちの生活を大きく変えていること、また、雇用についても大きく変えてくることもご理解いただきましたが、それだけではありません。上述でも触れましたがビジネスにおける金融対応も大きく変わってくることが予想されます。
今後、クラウド会計ツールに代表される必要なときにだけ利用する、SaaSと呼ばれるFinTechサービスは、よりフォーカスされることでしょう。なぜかというと、SaaSはキャッシュレス化によりお金の流れはすべてデータに落とし込むことができ、
データ化が簡単にできるということは、経理の仕分けや、売上管理、また、資金繰りに伴う銀行に融資を依頼するための自社データ作成なども簡単にできるようになります。
同時に、今まで一部の会社で行われていた架空計上、経理データの偽造などもできなくなり、より正しい会社データを投資家や銀行は確認することができるようになります。
これまでかつて手作業で行われていた経理業務はすべてパソコンやスマホで可能になりますし、より真実に近いデータのやりとりが銀行や投資家に提供できるようになるということが言えます。
おそらくこの流れというのはこれから急激に進むことはほぼ間違いないでしょう。この流れに取り残されないように、各企業が早めに取り入れていくこと、またこのFintechをうまくビジネスに活用していくということが企業側、また各企業の経理・財務担当者に求められてくると言えるのです。
Fintechはこれから金融の主流になる!しっかり知識と活用方法を考えていこう
FinTechはこれからキャッシュレス化に伴い間違いなく、金融において欠かせない立ち位置になることは間違いありません。そのため、ビジネスマンとして、また消費者として大事なことはこの波に取り残されないことです。
しっかり、Fintechのことを知り、活用できるようにしていきましょう。
コメント