FXを始めるのならば国内口座と外国口座どちらがいいの?と迷う人も多くいるはずです。そもそもFXという投資を行うのに、どうしてサービスがちがうの?と思われる人もいるのではないでしょうか。
国内口座と外国口座、果たしてどちらが有利に投資を進められるのでしょう。今回の記事では、FXの国内口座と外国口座の違いについて解説、自分にあったほうでFXを開始しましょう。
FXにおける国内口座と外国口座の違い
それではFXにおける国内口座と外国口座の違いをあげていきましょう。意外な事実もあるので驚く人もいるかもしれません。
またFXを副業ですすめるサイトもありますが「簡単に始められる」という言葉に惑わされて開始するのは危険です。その理由はコチラの記事から確認してください。
サラリーマンが副業選びにおすすめのポイントと、おすすめしない副業
注文方法が違う
始めてFXを行う人が驚く内容がこちら、中も方法が違うという点です。まずはそれぞれの方式から紹介します。
- 国内口座は主に「DD(OTC)方式」
- 外国口座は主に「NDD方式」
この方式の違いにより手数料が変わってくるのです。それではそれぞれどのような方式なのでしょうか?
DD(OTC)方式
トレーダーとの間にディーラー存在しているため、インターバンクに直接注文はされていません。FX会社が注文を決済するのです。ちょっと難しい話ですが、簡単に説明すると、昔によくあった吞み行為という内容に似ています。
昔は競馬を今のようにインターネットで簡単に買える時代ではありません。よく行く飲み屋のおやじさんに、代わりに馬券を買ってきてと頼む光景はよくあることでした。
そこで1万円分の馬券購入を依頼したとしましょう。依頼されたおやじさんが、これはいくらなんでも当たらないと思えば、馬券を買わないという行為が吞み行為です。的中しなければ1万円をおやじさんが儲けます。万が一当たると自腹で返さないといけませんが、競馬もなかなか当たるものではありません。これと似たような行為がトレーダーの注文で行われているのです。
トレーダーとの間にはさんだディーラーが外れると思えばインターバンクに注文をしません。つまり、トレーダーがはずせば外すほど、FX業者が儲かる仕組みとなっています。
始めてFXをやられている人は、売買を行うことで為替を動かしているイメージをもっているはずですが、それは勘違いなのです。DD(OTC)方式のFX会社で取引を行っても、為替に影響などありません。この事実を始めて知る人は驚きの内容です。
だからこそDD(OTC)方式は操作されているという噂もたちます。トレーダーが負ければFX業者が儲かる事実が、そのような噂の原因です。
NDD方式
投資家の注文はすべてインターバンクへ通される方式です。DD(OTC)方式の儲かる仕組みは先ほど説明した通り、それではNDD方式はどうやって設けているのでしょうか。それは、スプレッドなどの手数料です。スプレッドについては後程説明します。トレーダーが注文することで儲けが発生するのがNDD方式です。つまり注文されればされるほどFX業者もうれしいといえます。
トレーダーが勝てば、それを元手にまた注文をしてくれることから、NDD方式はトレーダーに寄り添ってくれるイメージが持たれています。
もちろん国内だからDD(OTC)方式、外国だからNDD方式というわけではありませせん。主に利用している方式です。内容を見る限りでは、外国口座でNDD方式を利用した方が良いと考える人が多いのではないでしょうか?
スプレッド幅が違う
スプレッド幅はFX業者に支払う手数料です。簡単に説明をします。1.0円が現在の価格ですが、購入する場合は1.1円で購入します。この0.1円がスプレッド幅、つまりFX業者の儲けとなるのです。この状況で、1.1円に為替が上昇したとしましょう。売ってもトレーダーの儲けにはならず、スプレッド幅である手数料を支払ったにすぎません。1.2円になり売ればスプレッド幅を考えるとプラスマイナス0円、1.3円で売ることで初めて利益が出せるというわけです。
スプレッド幅が狭ければ狭いほど勝てる確率が上がります。では国内口座と外国口座、どちらのスプレッド幅が狭いのでしょうか。正解は国内口座です。国内口座というよりかDD(OTC)方式と言った方が正解と言えます。
DD(OTC)方式は別で儲けを得ているので、スプレッド幅を広げる必要がありません。スプレッド幅が狭い方が利用者が増えるのならば、どんどん狭くすることでしょう。ぎゃくにNDD方式では、このスプレッド幅で利益を得るしかありません。よってスプレッド幅が広くなっているのです。
レバレッジの違い
レバレッジとは、少ない証拠金でFXを開始する仕組みです。レバレッジが高ければ高いほど、少ない資金でFXを開始できます。
国内口座は最大でレバレッジ25倍、外国口座は800倍以上の会社も存在します。日本では、金融庁の規制があるので、最大で25倍となっているのです。少ない資金で始められるのならば外国口座の方が良いと思われるかもしれませんが、レバレッジが高い=お得とは限りません。損失もレバレッジが高くなると大きくなります。しっかりとリスクを管理しなければいけません。
ロスカット水準が違う
ロスカットとは、一定の損失が発生したとき、そこ以上の損失が大きくならないために強制的に保持を終了するシステムです。このロスカットの水準が高いほど、早く強制的に決済されます。
国内口座では50%~100%、外国口座では20%ぐらいが主流です。高い方がお金を守ってくれるイメージがありますが、もうちょっと保持できれば価格が反発するのにというときには、ロスカットの高さが余計になることもあります。
ケースバイケースといったシステムです。どちらがいいと、一概に言えませんが、お金を守る意味では日本口座の方がいいのかもしれません。
ゼロカットシステムの違い
FXで恐ろしいのは急激な価格変動による損失です。これにより、借金を背負うこともあるのです。ロスカットがあるのにマイナスになるの?と思われるかもしれませんが、そのロスカットが間に合わないほどの価格変動が起きたときです。口座に入れていたお金よりもはるかに高い金額がマイナスになることもあります。実際に一気に価格変動が起きたことにより、数千万の借金を背負うことになった人もいるほどです。
ゼロカットシステムは、この口座がマイナスになった状況でも、トレーダーにマイナ分を請求しないシステムです。これを導入しているのは、すべてではありませんが海外口座、国内口座では、規制により導入することができないシステム、よってどこの業者もゼロカットシステムを採用していません。
ゼロカットシステムはトレーダーを守る仕組みです。これは海外口座が有利と考えることができます。
課税方式が違う
国内口座と海外口座では、課税方式が異なります。国内口座では、申告分離課税により計算され、海外口座では総合課税により計算されるのです。これにより税率は海外口座の方が高くなります。つまり海外口座を利用して稼ぐと、高い税金を支払う必要があるというわけです。
自分のトレーダーレベルに合わせて利用する
国内口座と海外口座の違いが分かったでしょうか?一番の違いは、DD(OTC)方式とNDD方式です。これにより、サービス内容も異なっているのが分かります。ただ国内口座に魅力がないわけではありません。日本の規制がかかっているので、守られているイメージがあります。
コツコツしっかりと稼ぎたのならば国内口座、一攫千金を求めるのならば外国口座と言ったイメージです。自分のレベルに合わせて利用するようにしましょう。
コメント