アメリカの調査において、付き合ってから1年以上の期間を経て結婚したカップルより、1年未満で結婚したカップルのほうが離婚率が圧倒的に高いという調査が出ています。実は付き合う期間、同居する期間が一定以上あるほうが離婚しにくいという現状があります。
では、その背景としてどんなことがあげられるのでしょうか。また、どうすれば、長くカップルとして継続することができるのか、本編ではその背景や対策について説明をしていきたいと思います。
恋愛感情が継続できるのはせいぜい1年
イタリアの大学の調査によると、ある程度の個人差はあるものの、恋愛が継続できる期間というのはもちろん個人差はあるものの、せいぜい1年であるということがわかりました。というのも、恋愛に関わる脳内ホルモンというのは、恋愛したとたん急激に上昇する傾向にあります。この状況は麻薬の使用状態と同じといっても差支えがない状況といえます。
この脳内ホルモンが薄れていく期間は科学的に証明されていませんが、傾向としてはおおよそ1年というのが同大学での調査結果としては出ています。
すなわち、例外はあるものの、常に恋愛感情を持ったままでいるということは難しい、だから恋愛感情以外のものがあるかないかというのが婚姻関係を継続できる・できないに大きく関わってくるということが言えるのです。
人は人間関係を継続させるために力を使う
人の傾向として、今ある関係を継続させる方向に物事を進めるようにし、自分が嫌いになったから簡単に人間関係を断ち切るということは基本的に行わないという点があります。
そのため、価値観が異なる、性格が異なる、年齢が異なるなどの理由でストレスがあったとしても、そのストレスとは関係なしに、お互いの恋愛関係を継続しようとするのですが、その結果精神的なストレスというのが積み重なってしまいます。
そして、そのストレスが限界に達したとき、カップルは離婚という選択を迫るということになります。
よく、結婚後、それぞれのパートナーに対して知人関係に不満を言っているケースは多く見られますし、結婚は我慢だという論理が説かれるケースがありますが、この状況は我慢状態が維持できているということを指していますし、この不満状況が継続されることにより、離婚に近づいていると言えるでしょう。
そして、最近見られる熟年離婚というのは、まさに我慢の域を超えてしまった状態といっても差支えがないのです。
結婚の継続は初期の恋愛とは違った感情が必要
では、どのようにすれば結婚関係が継続できるのかということについてですが、いくつかの要因が満たされているかどうかというのが大きなポイントになります。では、どんな点が満たされていれば婚姻関係が継続できるのかという点についてお話をしていきたいと思います。
恋愛関係以外の関係でいること
アメリカ経済調査局の調査で、婚姻関係を継続するためには友情だという調査結果が出ています。その背景として価値観が合うかどうか、恋愛以外の要因で一緒にいたいのかどうかということが婚姻関係を継続させる要因になっていると言えるからです。
つまり、我慢しないで一緒にいられる何かを追求した結果、友人と同じ心持でいられるのかというのが、結婚を継続させるポイントになるということです。
そのため、価値観が合っているかどうか、好き、嫌い以外に同じ趣味があるのかどうか、同じ事象に対し同じ感覚でいられるのかどうかということが我慢以外に結婚関係を継続させるためには必要だと言えるのです。
別の脳内ホルモンを分泌させる
上記でも説明させていただいたように、恋愛のホルモンというのは長期にわたって継続できるものではありません。
そのため、別の脳内ホルモンを増大させるという動きを大事にするということです。その脳内ホルモンとしてバソプレシンというものがあります。このバソプレシンは、性的なオーガズムを得たときや、女性の場合は出産のときに分泌されます。
そのため、性生活を充実させる、子供を作るというのも婚姻を継続するうえで重要であるということが言えます。
婚姻を継続させるための具体的な施策
では、婚姻を継続させるために具体的にどうすればいいのかという点についても言及をしていきたいと思います。
年齢差の少ない相手とパートナーになる
アメリカの調査によると、年齢差が少なければ少ないほど離婚の確率が減るという傾向があり、同い年のカップルというのは最も離婚しにくいというデータが出ています。パートナーを選ぶ際には、同年代の異性を選ぶというのが一つ方法として望ましいとお考え下さい。
ポジティブな報告をお互いでする
複数の研究で、昇進した、仕事でうまくいった、良いものが手に入ったなどポジティブな報告を双方で行っているカップルというのは離婚しにくいという結果が出ています。やはりポジティブな関係性ができているということは日々の生活が楽しくなり、お互い一緒にいたいという気持ちが強くなるのです。
夫婦関係の悪化には、家事をやらなかった、家事をより高いクオリティで行わなかったなどの理由で関係を悪化させるカップルも多く見られます。悪いところばかりにが目に付くところもわかりますが、良いところに目をお互い向けてあげるということも大事であると言えます。
家事を共有する
家事は意外と大変なことではありますが、日本の家庭を見ると、女性がその大半を行う、男性があまり行わないという傾向にあります。しかし、家事を共有をすることによって、家事を行わないことによる不満も解消されますし、家事の時間が短縮されるため、お互いのための時間を共有することもできます。
ポジティブな関係性を築く、また維持するためにも家事を共有するということは大事なのです。
性生活を大事にする
性生活はカップルの関係を維持するためには非常に重要なことです。もちろん、お互いを求め続けるということは大事ですが、ただ回数だけいたずらに増やせばいいというものではありません。いたずらに数だけ性行為を行ったとしても夫婦間の満足感につながらないというアメリカの実験がなされていて、性行為についてはは数よりも質が重要であるという結果も出ています。
そのため、1回の性行為で、満足できるのかどうか、またお互いが楽しめているのかどうかというのも非常にに重要であると言えるのです。
結婚は自らが幸せになるために行いうこと!幸せになるためのできる工夫をしよう
当たり前ですが、結婚をなぜするのかというと、幸せになるために行うことです。誰も不幸になりたいから結婚したいなんて考えてはいません。しかし、現実として結婚生活が継続できずに離婚するカップルが増えているというのが現状です。
つまり、結婚をして幸せになるためには工夫が必要だということです。
そのためには、人間の恋愛にある考え方をしっかり認識して、相手選びから、日々の行為、性行為に至るまで少しの工夫が必要であるということです。裏を返せばそこまで工夫して継続したいという相手と婚姻関係を構築していただきたいということも同時に言えます。
恋愛はある種非日常のイベントです。しかし、結婚するということは、非日常の世界から日常の世界に行くということで、実は非常に大変なことなのです。そのことを理解し、日々ポジティブでいられるための行動を夫婦相互間でしっかり実践していきましょう。
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