転職活動を行う際に必ず行うのが履歴書を書くこと。結構大変な作業ですが、大切な作業でもあります。そして、採用時に書類選考を行う会社も多いでしょう。なかなか書類選考が通らない・・・とお悩みの方へ、今回は書類選考を通過しやすい履歴書の書き方を紹介します。
通過しやすい履歴書① 証明写真
履歴書には写真を貼らなければなりませんよね。実は、企業の採用担当者は写真も結構見ています。
安く済むように、とスピード写真で証明写真を撮る人がいるかもしれませんが、それはNGです。お金をかけてでもフォトスタジオに行ってプロに写真を撮ってもらいましょう。
スピード写真だと、顎が出ていたり、顔が傾いていた・・・と変な仕上がりになってしまうことがあります。プロに写真を撮ってもらうときは、「もう少し顎を引いてください」等指示があるので、きちんとした仕上がりになります。さらに、プロの方はパソコンで撮った写真が良く見えるように、加工してくれます。
また、撮影時の髪型も大切です。必ず額と耳、顔の輪郭を出しましょう。髪の毛がバサバサしていると、不潔な印象を与えてしまいます。さっぱりとした髪型で撮影に行きましょう。
さらに、当然ですが女性はメイクもきちんとしましょう。ビジネスにふさわしくナチュラルメイクで、口紅は明るい色のものを使用しましょう。これで顔色がよく見えます。(私は口紅が苦手でしたが、新卒で就職活動をしたときにかなりうるさく「口紅をしなさい」と就職課の方に言われました。やはり顔色が悪く見えてしまうんですかね。)
そして、写真を貼るときは綺麗に切り取り、裏面に名前を記載してまっすぐ貼りましょう。ずれていたり折れ曲がっていると、それだけでイメージダウンです。(事務職希望であればなおさらです。)
通過しやすい履歴書② 手書き?パソコン?
最近はパソコンで履歴書を書くこともできます。しかし、手書きの方が字からその人の特徴が見えてくるともいわれています。果たして、どちらで書いたら良いのでしょうか。
これは、応募する職種によって決めた方が良いでしょう。IT系の会社であればパソコンが使えますというアピールになるため、パソコンで作成することをお勧めします。事務職を希望する場合は、手書きで履歴書を書くことをお勧めします。それ以外はパソコンでも手書きでもどちらでも構わないでしょう。しかし、現在はあらゆるものが機械化、デジタル化しているため、パソコンで作成したほうが「パソコンが使えます」というアピールになって良いかもしれませんね。
通過しやすい履歴書③ 志望動機には、企業の分析をして自分がその企業でどのように貢献できるかを記載
みなさん、こちら新卒の就職活動でもしませんでしたか?「自己分析」「業界研究」と呼ばれるものを一生懸命行って、履歴書を書いていたことでしょう。転職の際も同じです。自分はどのような職種に合っているか、自分にどのようなことができるか、企業を調べたらこの企業で自分が貢献できそうなことはあるか・・・ということを考え、志望動機を考えて記載しましょう。中途採用では特に即戦力が求められます。これまでの自分の経歴を振り返り、自分にどのようなことができるかを考えて企業を選びましょう。
自己分析、企業分析をする時間がないから、といって志望動機の使い回して手あたり次第色々な会社に応募するのはNGです。結果として、不採用通知がたくさん届き、求職者は精神的ダメージを受けます。そして、本命企業の応募にまで支障をきたします。
興味ある企業だけ応募するようにして、きちんと自己分析と企業の分析を行い、志望動機を書きましょうね。
通過しやすい履歴書④ 履歴書の送付の方法
履歴書を送る際も、綺麗な状態で企業に届くように心がけましょう。まず、履歴書は折り曲げずに、クリアファイルにいれて、定形外の封筒で送るようにしましょう。また、送付状も付けましょう。送付状の文面としては、次のように書くと良いでしょう。
令和◇年◆月□日
○○株式会社 採用担当 △△様
拝啓 時下、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
さて、この度貴社の求人を拝見させていただき、ぜひとも応募したく思いますので、下記の通り書類を送付いたします。よろしくご査収の程お願い申し上げます。 敬具
記
1.履歴書 1通
2.職務経歴書 1通
以上
求職者の住所
求職者の名前
求職者の連絡先
履歴書を送付する前の確認事項
履歴書を送付する前に、以下のことを忘れていないか確認してから送付しましょう。
- 印鑑は押してあるか
- 年齢を誤っていないか(満年齢を記載しましょう)
- 住所にふりがなはふってあるか(たとえ誰もが読めるような漢字でも)
- 写真は綺麗に貼れているか、写真の裏に名前は記載しているか
- 学歴、職歴の年月に誤りはないか
- きちんとその会社に合った志望動機を書けているか
- 送付状はつけたか
- 折り曲げずにクリアファイルに入れて定形外封筒で送っているか
- 会社の採用担当者名、部署を誤っていないか
- 封筒の裏に自分の住所と名前を書き忘れていないか
これら、全て確認して問題なければ送りましょう。
筆者の感想
私も会社員時代に正社員で一般事務職の採用を行った際、数十人の方から応募があったため、書類選考を行うことになりました。そして、上司からの指示で、1人ひとりの案内文、履歴書、職務経歴書をコピーしました。大体の方が案内文を付けて丁寧に履歴書を送ってくださいました。
しかし、それでも大半の人は書類選考の段階で不採用となり、また上司から不採用通知を付けて書類を返却するように指示があり、返却しました。一般事務職は人気の職種のため、とても狭き門で、やはり半数以上の方が書類選考で落とされてしまうようでした。
私は履歴書の内容まではよく見ていないのですが、恐らく志望動機から求職者ができそうなことや会社に貢献できそうなことがわからなかったり、会社とマッチングしなかったり、・・・というところが落とされた原因だったのでしょうか。
私が新卒で就職活動をしていた際、ある企業の採用担当の方がこのように言っていました。
「不合格になる原因は、1割は求職者に合っていなかったからで、9割は求職者のことがよくわからなかったからです。」
私はこの記事を執筆していて、この言葉を思い出しました。やはり、企業は求職者のことがわからないと、次の選考の案内をすることも、内定を出すこともできないですよね。まともな企業はきちんと求職者のことがわかり、求職者が企業に合っていないと内定を出しません。
ブラック企業は、求職者のことはわからないけどとりあえず内定でいいか、というように採用して、バサバサ労働者を使い捨てます。「書類選考も面接も手ごたえなかったけどなぜか内定がきた・・・」と思ったら、ブラック企業だと思った方が良いでしょう。
まとめ
- 証明写真は、お金がかかってでもフォトスタジオに行ってプロに撮影してもらい、写真の裏に名前を書いて綺麗に貼ること
- 履歴書をパソコンで書くか、手書きで書くかは応募する職種によって決めた方が良いが、基本はパソコンが使えることをアピールするために、パソコンで書いた方が良いかもしれない(事務職は手書きの方が良い)
- きちんと自己分析と企業の分析をして、自分がその企業でどのようなことができるかを考えて志望動機を書くこと
- 履歴書を送付する際は、送付状を付け、折り曲げずにクリアファイルに入れて、定形外郵便で送ること
- 履歴書に印鑑を押し忘れていないか、住所のふりがなをふり忘れていないか、採用担当者の名前、部署を誤っていないか、封筒の裏に自分の住所と名前を書き忘れていないかを確認してから送ること
転職活動の第一段階の書類選考、こちらを参考にして進めていただけると幸いです。
END